第3話

2.
1,074
2021/01/31 02:51
西畑 side





病室で、本を読んだり



昼寝をしてみたりと、



どんなに暇つぶしをしても余る時間を、



とにかく弄んだ。








?「西畑さん。」



『はい。』









カーテンの向こう側から、聞き覚えのある声がした。








?「体調どうですか?」



『あ、マネージャーさん。』



マネ「驚かしちゃいましたか?」



『全然。逆に、なんか来てくれて嬉しいです。笑』



マネ「なら良かった。」



「あ、これ、果物。メンバーの皆さんから預かりました。」



『お、ほんまですか?ありがとうございます。』








マネージャーさん曰く、みんな俺のことを



本気で心配しているらしい。



なんなら逢いに来てよぉ…。



でも、まぁ、ありがたいことに今、



それぞれでも仕事がわんさかわんさかやってくるらしい。



せやから、みんな来れへんって。









『俺も、早く仕事したいなぁ。』



マネ「西畑さんが戻ってきたら、またファンも笑顔になりますね。笑」



『なんや、照れるやんか。笑』



マネ「ほんとに、お体大事にして下さいね。」



『分かってます。』



マネ「では、僕は次の仕事があるんで、」



『あ、みんなに"ありがとう"って伝えといて下さい。』



マネ「はい。了解です。では、失礼します。」



『はーい。』








マネージャーさんの足音が、どんどん遠ざかっていく。



遠ざかっていく音と共に、無音になる病室。









俺は、ただ起きていてもどうしようもないから、



横向けになって、少し昼寝をしようとした。









看1「あれ、鈴井さん、また居ないの?笑」



看2「自由だよねぇ笑」



看1「また、先生に怒られちゃうね。」



看2「まぁ、それは、いつもの事だし。」



「賑やか。ってことで。笑」









看護師さんの会話が耳に入ってきて、



静かに聞いていれば、



どうやら、ここの病院には鈴井さん?っていう人がいるらしい。



またさらに深く話を聞けば、



日中は、毎日病院抜け出してるんやって。









『ほんまの自由人やな。』











少し会ってみたいな




なんて思ったのは、ここだけの話。






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