─みやside─
....
リビングを出て廊下を歩く。
静まり返っていて足音だけがただ響いている。
ガチャッ
部屋に入るといつもと変わらない景色。
洋服を引っ張りだして寝間着から着替える。
全身鏡で洋服の裾なんかを整えて、
机に向かう。
俺はパソコンにマイクをセットして始める。
~♪
いつものBGMに包まれながら話し始める。
─あなたside─
ベッドに寄りかかって、
いつも通りスマホを無意識にいじっていた。
ピロンッ
『サブかわくんがツイキャスを開始しました』
動画を見ていたので
通知を消そうと上にスライド、、
間違えてタップしてしまった。
_聴いてみよ、
イヤホンを鞄から引っ張り出して、
しばらくキャスを聴いてみる事にした。
─みやside─
キャスのコメントを見ながら話していたその時。
『みやは恋愛とか興味無いの、?』
コメントがざわつき始めた。
一瞬そんな事を思った。
半分自分がキャスをしている事を忘れた頃、
俺は我に戻って何か話さねばと思った。
『どうしたのみやwww』
『何考えてるんwww』
そろそろ頭が回らなくなって来た。
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更 新 遅 れ て す み ま せ ん 。
最 近 、 体 調 不 良 が 続 い て お り ま す 、
不 定 期 に な っ て し ま い す み ま せ ん 。
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!