─じんたんside─
カーテンから漏れる朝日で目が覚める。
俺の隣ではあなたが寝てる。
寝起きで声が上手く出ない。
でも誰にも聞かれないし。
これぐらいが丁度いい。
chu..♡
少しいやらしい音だなとは思ったが
朝から気持ちが良い。
あなたが寝てるので
俺は先にリビングに向かうことにした。
─テオくんside─
じんたんとあなたなんで遅いの?
あなたは早起きな方だから、
いつも起こしに来るのに不思議だ。
羨ましいほどその整った顔で
こちらを無言で見つめてくるみや。
みやは「いやぁ....」とか言ってスマホを取り出した。
スマホをいじりながら言う。
_絶対なんかあるよな。
そう偽って俺はじんたんを探しに行く。
─じんたんside─
ニヤニヤが止まらないので下を向いて部屋を出る。
足音がしたので顔を上げる。
((なんか。テオくん今日変だよ。))
テオくんは俺の手首を壁に突き付けて
顔を近づけて来る。
_俺が昨日あなたにやったみたいに。
俺は何故か涙目でテオくんの名前を呼ぶ。
(待ってた?)
テオくんとはライバルって分かってすぐなのに?
なんで?
俺には分からない。
テオくんは俺を上から下まで見回して
とニッコリして言ってきた。
(なんか怖いんだけど。)
一瞬手首を抑える力が弱くなったので
俺は慌てて逃げようとした。
テオくんはさらに強い力で押さえる。
....耳元でそんな事言われたら俺......
全身の力が抜けそうになった時、
テオくんがKissをしてきた。
もう何が何だか分からない。
どんどん深いKissになる、
息も吸えないぐらい。
やめてなんて言えなかった。
俺はテオくんの部屋に連れてかれた。
─テオくんside─
ガチャッ
じんたんを部屋に連れ込んだ。
ドサッ
俺は扉に鍵を閉めてベッドにじんたんを押し倒す。
俺もじんたんに馬乗りになる。
じんたんは訳分からない顔して俺を見る。
(そりゃそうだよな。)
あなたが好きだって言ったのに、
じんたんにこんな事するんだもんな。
じんたんは天然だから分かんないのかな。
自分もおかしくなってきた。
その場のノリに合わせてしまう俺の悪い癖。
_でも少しでも望んでいたことなら..
じんたんが何も言わないから。
俺はもう自分で止まれない。
深いKissを繰り返して行く内に
どんどんエスカレートしてく....
はぁー....いやらしい声出すな〜..。
(あれ?じんたんってこんな可愛かったっけ)
_じんたん、あなたの所になんて行かせねぇから。
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ち ょ っ と 過 激 過 ぎ る の か の 。
ご め ん な さ い 。
表 現 下 手 な の に (笑)
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P.S.テスト期間なので次の更新は10月です!
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。