それから2週間が経った
ほとんど恒例となった天竺と東卍のメンバーでの話し合い
急にマイキーはそういった
それは誰もが思っていたことだった
確かにあれから大きな怪我をする奴らは減った
"あっちから仕掛けられたら動く"
そう決めていたからここまで動く様子がないとさすがに変に思う
蘭はこの場にいないあなたのことを聞いた
いつもは参加する話し合いにあなたは不参加だった
少し不満そうに蘭は相槌をうつ
「あなたがいないとつまらない」
それは全員の中で唯一一致する意見だ
そんな時…
プルルルル
電話の音が響いた
鳴ったのはマイキーの携帯
ドラケンに言われてマイキーは携帯を確認する
画面には"エマ"という文字
そう言ってマイキーは通話のボタンを押す
マイキーは話しながらスピーカーにしてイザナにも聞こえるようにした
イザナは自分に用があるエマに要件を聞く
イザナとエマが仲良さげに話している中、マイキーは割って入る
イザナはエマ(妹)には優しいらしい
話し合いは現状維持ということで特に話すことはなかった
そう不貞腐れて話すマイキーにエマが言った言葉は衝撃的だった
スピーカーにしているためかボソッと呟いた声を全員は聞き取った
エマには電話ごしでも2人が不機嫌だということが理解出来た
だからこそ言うのを躊躇ったが、それを許してくれる兄ではないことはもちろん知っていた
その言葉を聞いてその場に沈黙が流れる
もちろんそれを黙って見過ごすわけはなく…
あなたの周囲にどんな奴らが居るかは全員が把握していたが、それらに当てはまる奴ではなく…
エマのその情報を聞いて竜胆は直ぐに仲間に連絡する
全員その言葉を聞いて息を飲んだ
そう言って電話を切った
何故こんなにも焦っているか…
それは明白だった
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更新遅くてすいません…
お待たせ致しました。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。