あなたの下の名前は過呼吸を起こした後眠った…
俺に抱きついたまま
俺が少しでも離れようとすると起きてしまう…
なんでこいつこんな事になってんの??
それに、俺が死ぬって…
フラッシュバック…
なんだそれ…
場地が死にかけた所をまじかに見たんだ。
その時の恐怖がこいつの中にはまだあるんだよ…
でも、あれからもう1週間以上立ってんだぞ!!
これは言わば心の病気だよ…
心の病気…
俺が寝てる姿があの時と重なって見えたのか…
俺があなたの下の名前に目をやると、目元になにか塗ってあった
俺はそれを拭った…
クマ??
酷いクマだ…
メイクで無理やり隠してた
多分だけど、あなたの下の名前…
最近ずっと寝れてないと思う…
授業中、ずっと寝てたんだよ…
いつもならそんなに寝ないのに…
同じクラスのこいつらが言うんだから間違いはないだろう…
そーいえば今日の朝も俺より先に起きてきたな…
病院での生活リズムがとか言ってたけど…
みんな何かしら、思い当たる節があるらしい…
すると…
…。
千冬が真っ青な顔をしていた
どうしたんだ??
あなたの下の名前には口止めされてたんですけど…
そいつ、昨日の夜、トイレで吐いてたんですよ…
え??
そんなこと知らない…
ごめん…
俺、知ってた…
一虎が口を開く…
なんで…
俺、あなたの下の名前の目が覚めた日、病室の前にいたんだ。
医者とあなたの下の名前が中で話してて…
俺らが出ていった後か
それで、医者はあなたの下の名前に味覚障害があるって…
味覚障害??
なんだそれ…
簡単に言えば、何を食べても味がしないってことですよ。
味がしない…
でも、あなたの下の名前は美味しそうに飯食ってたよな??
あなたの下の名前は医者に口止めしてたんだよ。
俺らには言うなって、頭下げてまで…
そこまでして隠したかったのか…
でも、どうして…
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!