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2021/08/23

第2話

【生活0日目】守護霊はご先祖様!
「えー、と言うわけで……。守護霊さんというのは、わたしたちを見守ってくださっている存在なんですねぇ」
 守護霊や、守護霊降霊術についての説明を終えると、担当のエレヴィー先生がふと何かを思いついたのか、ポン、と手を叩いて言った。
「この守護霊降霊術、結構面白い魔法なんですねぇ。だから、今ここで皆様にも体験して頂きましょうかねぇ。時間がかかるものでも、危険なものでもないですし。えぇー、どうでしょうか、皆様。守護霊、気になりませんか?」
「やってみたいです!」
 私はすぐに手を挙げた。他のクラスメイトも、次々と手を挙げて、満場一致でこの魔法をやることになった。
「では最初は……ハル・オプターナさんですねぇ。皆様に見えるように教卓まで来て頂きましょうかねぇ」
 そう言われ、席を立って教卓まで移動する。
「では、まず材料を……。血を出すのは痛いので、髪の毛を一本、プチンと抜いちゃってくださいねぇ。それを教卓に置いたら、杖を構えて呪文を唱えます。……あぁ、好きなタイミングで唱えてくれて構いませんよ」
 その言葉を合図にひと呼吸置いて、杖を構える。そして……。
Perāzeペラーゼ gadēガデー konコン! (守る者よ来たれ!)
 呪文を唱えると、教卓に置いた髪の毛の周りに円周状の光が現れた。
「おぉ! やりますねぇ……。最初から大成功ですねぇ……」
 席に座っているクラスメイト達にも見えているようで、感嘆の声が聞こえる。
「浮かび上がって来ましたねぇ! さて、どんな守護霊さんなんでしょうかねぇ……!」
 私よりも、エレヴィー先生のほうがはしゃいでるんですけど……。
「えっ、嘘……!?」
 次第に明らかになる守護霊の風貌に、私は驚きの声をあげた。この人って……。
「ありゃまぁ! これは……大魔法使い、アウストゥード・オプターナ様ですねぇ!」
 その名前を聞いて、クラスメイト達もざわつき始める。
 今からだいたい300年ほど前に実在した大魔法使い、アウストゥード・オプターナ。近代魔法の父とも呼ばれており、非常に尊敬されている人物である。魔法を少しでも習おうものならば絶対に一度は聞くであろうビッグネームだ。そして、名前からも分かるように、私のご先祖様でもある。
「ずびっ……。ずごいでずねぇ……! うぐっ……。感激でずねぇ……!」
 エレヴィー先生は感動のあまり涙を流し、ハンカチで拭っている。私もしばらく、ポカーンとしたままそれを眺めることしかできなかった。その間にも、守護霊ご先祖様の姿は先ほどとは逆にどんどんぼやけていき、終いには消えた。
「いやはや、最初からすごいものが見られましたねぇ……。では、次の方……」