数十分後_
私は、フィッシャーズメンバーと打ち上げをすることになっていたので、指定されたお店に足を進めた。
私はちゃっかり、モトキの隣に座った。
そして飲み物を頼み、届くと…
みんなで、コツンとグラスを当てあった。
まさか…
数日前まであのイベントにいたっていうのに…
今はこんな近くで、一緒に食事って…
私の人生360°変わったよ…
正面に座っていたシルクがそう聞いて来た。
ニコニコ笑顔でンダホが言う。
少し恥ずかしそうに頭をかくマサイ。
モトキが真面目な顔で言うから、少し照れる。
少し微笑んでそう言うぺけたんに胸を打たれる。
そんな傍でシルクは不満そうな顔をしてる。
メンバーには、私は『シルクの許嫁』とは言ってないから、ぺけたんの言葉にヤキモチ妬いてるのかなぁ?
なんてねっ!
そんなはずないから。…ね。
みんなから視線の圧を感じる。
ンダホを見ながらシルクがニヤニヤする。
少し様子が違うマサイ。
顔がしょんぼりしちゃった…。
なんか言っちゃったかな?
モトキまで、ンダホをニコニコしながらみる。
シルクが、満面の笑みをうかべる。
ンダホの真っ赤な顔を見てみんなが笑った。
2度目の乾杯で、場はより盛り上がった。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!