"バチッ"
目の前が、真っ暗になる。
ぐるぐる。
暗い闇に落ちてく。
そんな感覚。
頭がクラクラ。
夢の中で高いところから落ちて、"ガクン"として目が覚めるような感じに陥った。
目の前には、マホト。
ってことは…
マホトが自分の髪をくるくるいじりながらそう言う。
とりあえず、何が起きたか分からない私は口を開いた。
マホトはきっと、私が不便しないように、私が嫌な気持ちにならないようにと気を使って、思い切った挑戦をしたんだ。
キスなんかして、直るかも分からない。
ほんの小さな、可能性にかけて。
わざと明るく言ってるような気もしなくもない。
すると
"パシッ"
マホトに腕を掴まれて。
えぇええええええっ?!
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。