第35話

664
2018/08/25 02:47
あなた

もし…m

シルク
もしもし?
シルクと声がかぶる。
好きな人の声が、胸いっぱいに広がる。
シルク
あ、ごめんな。
あなた

ううん。

シルク
あのさぁ…
今から会いに行っていい?
予想外の言葉に、私は我を失う。
シルク
ってか、もう着くんだけど。
あなた

えっ…?

私は部屋着のままダッシュで玄関に向かう。
今日、何故か可愛い部屋着を着てた自分にガッツポーズしたいくらいだ。
ゆっくり重たい玄関を開けて、外へ飛び出そうとすると…
シルク
おっと…
気づくと大好きな人の胸に飛び込んでいた。
あなた

ごめん…ごめんシルク。

気づくと涙も出てた。
そう言うと、シルクは私の頭を優しく撫ででくれた。
シルクの顔は見れないけど。
その手からは、優しさが滲み出てた。
シルク
謝るな。あなたは、悪くない。
少し泣きそうなシルクの声が、耳元で聞こえる。
シルク
俺のこと…好き?
なんて意地悪な言い方なんだ。
あなた

好きだよ?でもまだ待って。

シルク
分かった。ごめん…
あなた

謝るなぁ〜!!!

私は、泣きながら顔を上げて笑う。
シルク
俺は、あなたのこと好きだから。
あなた

…!?

シルク
動き止まってやんの 笑
かわいー。
シルクが馬鹿にしたように私の鼻をつつく。
そして

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