そう言って来たのは、ゲームセンター。
私が見つけたのは、可愛いキャラクターのぬいぐるみ。
そう言ってシルクは、銀貨を入れる。
数分後_
シルクは、4、5回目でコツをつかみ簡単に取って見せた。
本当に。
シルクって、なんでもできちゃうんだね…
今は
今だけでも
こうやって話せるだけで幸せです。
こういう会話も、嫌いじゃない。
シルクが、顔を近づけて聞いてくる。
私の顔をみて、シルクがクスッと笑う。
自由人すぎる…
"チャリン"
私は、仕方なく画面の操作を進める。
シルクって、本当に実際に関わって見ても動画とあんまり変わらないんだなぁ。
そんなことを考えていると、画面に"移動してね"の文字が。
私たちは、小股で中へはいった。
室内は、思ったよりも狭くて、どうしてもシルクとの距離が近くなる。
"いくよ〜 3 2 1"
"カシャッ"
"カシャッ"
その後も何枚か撮り終わると…
"左に移動してね"
という文字が出てきた。
シルクが熱心に落書きしながらそう言う。
そして落書きも終わり、プリクラが印刷され落ちてきた。
するとシルクの人差し指が私の鼻のてっぺんに置かれる。
!?!?
私は顔をブンブン左右に振って、シルクの手を払い除ける。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。