そのままシルクは、あるカフェに入った。
もちろん、手はそのまま…///
キリッと答えるシルクに胸を打たれる。
憧れの人と今こんな近くにいて、
こんな状態で。
ドキドキしないわけっ!///
私は、店員さんの用意した席にちゃっかり座る。
突然話しかけられて驚きを隠せず、コミュ障が出る。
シルクが、店員さんを呼んだ。
店員さんが、そそくさ返って行く。
気になったことを話すことにした。
すると…
腕を伸ばし、しーっのポーズを私の口の前で…
少し触れた指に、胸は高鳴る。
“コトッ”
店員さんは、ミルクティーとオレンジジュースを置いていくと、素早く場を後にした。
そして、苦々しい沈黙を数分味わい…。
ずっと気になっていたことを、話すことにした。
そう言って、シルクはリュックの中から数枚の写真を取り出した。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。