僕が背負っている重みは誰にもわからない
そんな簡単なものじゃないんだ
呆れます ??
上司に対して容赦がない発言.
スビンは偶に声を荒らげながら
真っ直ぐ僕を見て目で訴えてくる
スビンの言う通り僕は逃げてた
と、言いながら何処かに電話を掛けるスビン
電話を切ると 前を指差しながら , 両手で背中を押してきた .
そう言いながら 少し目尻に涙が溜まるスビン
ぽんぽん 、と頭を撫でると
僕のお腹を触りながら抱き着いてきた
まあこんなやり取りをしつつも
僕達はあなたさんが居る方向へ追いかけていた .
振り向くと スビンは僕に背を向けていた
スビンは会社に戻って仕事の続きをするつもりだ
今回二人共残業になったのはきっと連帯責任だ
本当に申し訳ない ..
でも、スビンには感謝しないと 。
あなたさんが歩く方向は .. と
マップで調べてみる
この先にはスーパーと雑貨屋がある
行先はきっと 、 スーパーか雑貨屋かも
その可能性を信じて
まだ少しだけ見えるあなたさんを走って追った
やっとの思いで 、 あなたさんに追いついた
あなたさんは苦しそうに両耳を押さえつける
と、逃げ出そうとする手を掴む
僕にだって事情がある .
それをあなたに分かってくれるって自信があるから
諦める " なんて言ったんだ。
あなたさんは人目を気にしながら
時々見えない誰か " と話しながら
小さなカフェへと案内しくれた
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。