死人の足音が後ろから聞こえる
こんな嘘、貫き通せる ?
カーテンを急いで閉めて , 振り返った.
意外と疑われなかった …… ?
私はまだ寝間着で何も用意をしていない.
時計を見ると、あと10分で何時も家を出る時間だ
死人は不満そうに 頬を膨らませて
ニヤッと笑うと , 姿を消した。
耳元で囁かれた .
あいつの声が聞こえる .
ここはこいつに任せよう。
名前を呼ぶと何かがあるのか
だけど、そんな疑問は今明らかにする時間もない。
家を出る時間までに準備を終わらせ 、
ちっさな声で 死人の名を呼んだ.
さっきは見えなかったのに、あいつが目の前に居る
死人の手を握り 、玄関のドアをすり抜け
雨の降ってる外へ出た.
それにしても物凄い速さで会社の道を辿っていく
もうそろそろ着きそうだ , 多分1も経ってない
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!