何か聞こえたような ,
断続的に響くこの雨の音で
聴覚がおかしくなったのかもしれない .
やっぱり何か 、 聞こえる
" 返事をして " っていう所がはっきり聞こえた.
足を止めて , 振り返ってみる ..
そこには誰も居なくて
私はまた幽霊に出会ったんだと悟る
でもテヒョンじゃない , それだけは感覚で分かる .
私は薄々気付いてる ,
この低い声は男の人で ,
テヒョンよりかは少しトーンが高い
会いたくて会いたくて仕方なかった人の声だ
突然亡くなった君に会いたかったに決まってる.
後悔してた って , 今更言われたって
どうにもならない事でしょ ?
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!