第45話

#「最初で最後」ユリウス夢【リクエスト】
1,118
2025/08/05 13:33 更新

初コメありがとうございます‼️‼️‼️ 🥹🥹🥹
とんでもなく大好きな設定飛んできて息止まりました
センスしか感じないです最高
書かせてもらっていいんですか???



#「最初で最後」ユリウス夢


・恋人設定



  ________分かっていた。





ユリウス・ユークリウス
_____…すみません、道に、迷ってしまい。




________分かっていた。





あなた
___その服、騎士団の方ですよね?
いつもありがとうございます。
あなた
私でよければ案内しますよ!





_______分かって、いたのだ。嘘偽りなく、本当に。






『暴食』の被害に遭い、
誰からも___否、たった一人の友を除き
この世界から忘れられたユリウスにとって、

かつて愛を誓った彼女であろうと
忘れられていて当然だと。
そう分かっていたし、何度もこの事態を想像していた。


  だからわざわざ他人のような振りまでして、
偶然を装い声をかけたのだ。
「私のことを覚えているか」なんて問いかけ、
彼女を万一にも怖がらせるようなことがないように。

  それなのに、この感傷はなんだ。


ユリウス・ユークリウス
………ありがとうございます。



ユリウスは薄らと笑みを浮かべて、
誰にも気付かれないように浅く呼吸をする。
  当然だと、自分でもそう分かっている。
彼女に罪はないことも、
『暴食』にまんまと敗北した自分が悪いことも。


___否、過去形が正しいだろう。
分かっているのではなく、分かっていたのだから。





ユリウス・ユークリウス
( ___それでも、そうだとしても )
  


  世界中の全てに忘れられても、この女性にだけは。
「なんのこと?」と笑ってくれると。

そんな有り得ない妄想を、
ユリウスは無意識に信じていたらしい。

ゆっくりとまた息を吐いて、
ユリウスは数秒目を閉じた。







あなた
……あの、ユークリウスさん?
顔色が悪いようですが…。


私の隣で歩みを進める美青年は、
その言葉を聞いて立ち止まった。




  なぜ私がこんな美青年と並んで歩いているかというと、
事態は数分前まで遡る。

休日にのんびり街を出歩いていたら、
騎士服を身に纏った彼に声をかけられ、
仕事終わりに巡回がてら散歩をしていると
迷ってしまったのだというのだ。

そんな彼を無視する訳もなく
よければと案内を申し出て、今に至る。


結果、緊張でずっと頭が真っ白になっているが
それは仕方の無いことなのでおいておいて。



彼はその整った眉を少し下げて、
申し訳なさそうに微笑んだ。
ユリウス・ユークリウス
…すみません。情けないことですが、
疲れが取れていないようで。


やはり騎士団の方は皆高潔な心を持っているのだろうか。

謝罪を口にするようなことではないというのに
申し訳なさそうな表情を浮かべる姿を見て、
私は慌てて手を振った。
あなた
情けないなんて仰らないでください…!
あなた
騎士団の方って、
きっと私なんかが想像するよりよっぽど
大変なお仕事なんですよね、
あなた
いつも本当にありがとうございます。


こんな感謝には慣れているのかもしれないが、
彼は微笑を浮かべてくれる。
その笑みに軽く安堵の息を吐くと、
彼は私を見つめたまま言葉を紡いだ。

ユリウス・ユークリウス
いえ、こうして貴方のような
美しい女性を守れているのなら、
騎士として光栄です。
あなた
美しいなんて初めて言われました……
騎士の方ってお世辞もお上手なんですね…
ユリウス・ユークリウス
………いいえ、
お世辞は得意ではありませんよ。
どうか本音として受け取って貰えると。


ほんの一瞬、彼が表情を歪めたように見えたが
気のせいだったのかもしれない。
完璧といってもいいほど綺麗な笑顔に
私は思わず見とれてしまう。

ユリウス・ユークリウス
…………どうかされましたか?
あなた
あっ、いえ、なんでも…


彼は苦笑するようにまた微笑んで、
それから数分歩いた後に足を止めた。

ユリウス・ユークリウス
………ここまで来れば、もう大丈夫です。
貴方には、ご迷惑おかけしました。



夢主がユリウスのことを美青年と呼んでいるのは
ユリウスの肌ツヤが良すぎて
21歳だとは全く気づいていないからです。

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