第5話

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2020/08/26 14:22
そして4月1日に入社式をして、僕は任された仕事をする。
社長に言われ、編集や作詞作曲やイラストレーターの担当になった。
しかし、僕にはまだ不安がある。
また仕事を首にされたら? 
はたまた利用されてるだけだったら?
そういう不安がよぎる。
一度自閉症になって分かるのは、僕は他の人よりも変わっていて、誰よりも不安になる事だ。
それが僕にはある。
だから僕は極力人を信用しないで生きてきた。
両親ですらも僕を捨てたんだから、僕はずっと敗北者のままだろう。
彼女にも浮気されて、人生のどん底に落され、バイト仲間や上司も僕の悪口を陰でずっと言っていた。
だから僕は出来るだけ人を余り信用しない様に、尚かつ解雇されない様に必死に頑張るのみだった。

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