その言葉にときめいてしまうのが悔しかった。
あれ、オッパってこんなに優しかった、?
私がその言葉に弱いの、分かって言ってきてる。
オッパから渡されたヘッドフォンを耳に当てる。
オッパがパソコンのエンターキーを押すと、耳に音楽が流れてくる。
吸い込まれるような、不思議な感じ。
裏にはドラムやギターの音色も聴こえる。
オッパの歌声と合わさり、オッパだけの世界観を作り上げていく。
曲が止まり、ヘッドフォンを外してくれるオッパ。
その後、私はベッドに寝転がって考えた。
もしユンギ以外にバレたら、私どうなっちゃうんだろう、って。
マネージャー、辞めなきゃいけなくなるのかな。
そんなの嫌だよ…
まだbtsと出会ってそんなに月日は経ってないけど、最高のグループだって思った。
だから…離れたくない。
その日はすぐ眠りについた。
あんな事が起きるとは知らずに___
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。