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2022/01/16

第219話

Kiss × Death













あたしね、多分もうすぐ死んじゃうんだー。









この間だって、発作起こしたばっかりでさ。







滅多に行かない医者に行ったら、もう打つ手がないんだって。






そうやって笑って、煙草を吸う。





僕は煙草が苦手。





なんだかあの白い煙に、あなたの命が染み込んでる気がして。





ふわふわ消えてくあの煙と一緒に、あなたも消えていっちゃうんじゃないかって思うんだ。






🐻『どうするの?それで』






🐻『ここにいていいの?』





ここはラブホテル。勿論病人には相応しくない。





「だって死ぬんだもん。」





「最後まであんな臭くて白くて陰気臭いとこにはいたくないな」




なにそれ。





本当にあなたはわがままで、したくないことは絶対にしないし、行きたくないところには絶対に行かない。




「抱いてよ」





煙草を消すと、吸殻入れに放り込んでベッドに寝そべるあなた。





🐻『どうして?』


あなたに覆い被さる。






「最後はボムギュがいいから」






煙草の匂いのキス。





骨と皮しかないような腕と脚。







弱い心拍の音。





🐻『ほんとに死んじゃうよ…このままじゃ、』





「いいから抱いてよ」





あなたが壊れないように。




優しく、僕はあなたを抱いた。





身体を反らせて、苦しそうに喘ぐ姿を見ていると何故か涙が出てくる。






「げほ、っ………かはっ、」






騎乗位になった時、あなたが咳き込んで蹲った。




🐻『もうやめよう、』
🐻『血吐いてるから、』
「嫌、っ、続けて」






真っ白いあなたの腰つきを撫で、動きをリードしてあげると、あなたは柔らかく微笑んだ。




「あぁ、ボムギュが最後で良かった」






ぽた…と、僕のお腹に液体が零れる。




暗くてよく色は見えなくて、
それは唾液なのか血なのか、はたまた涙なのか______







🐻『………キスして、』




起き上がって、僕はあなたにキスをする。




煙草の匂い。









あぁ、よかった。








最後の吐息が、煙みたいに消えずに
 





僕の中に永遠に残るから。