「ふ、ぇ……………??」
びっくりして、じょんうぉなを引き剥がす。
「なっ、なにしてるのじょんうぉな!!!」
🐈『……………ぬな、僕にキスされるの嫌だった…?』
と、寂しそうな顔をする。
「だ、だって………………」
🐈『ぬな、知ってた?』
すーっ、と私の鎖骨を撫でるじょんうぉな。
🐈『僕ずっとぬなに恋してたの…………』
その指はどんどん上に上がっていって、私の唇に当たる。
🐈『ぬな………僕だって男だよ?』
「え………………」
🐈『ぬなのその可愛い顔も……グチャグチャにしちゃいたい』
「じょんうぉな、…………」
🐈『ねぇ、良いでしょ………??』
じょんうぉなの甘い声に、私の理性もぐらつく。
だめだ、だってじょんうぉなは血の繋がった弟じゃないか。
姉として、ここは踏ん張って断らなければ。
なのに。
🐈『おねがい、ぬな………』
「っ、……………」
私の胸に頬を擦る。
🐈『だいすきだから………………』
だめ、………だめ、それ以上煽ったら。
🐈『愛してるから…………』
その瞬間、
ぶちっ。
私の理性が、切れた音がした。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。