ピンポーン
「はーい!!」
玄関に向かうと、荷物を持ったテヒョンとボムギュがいた。
🐻『よ。………いい匂いすんな。』
「そうそう、今日お父さんもお母さんも一日いないからご飯作ってたの」
🐿『え?じゃあ今日帰ってこないの?』
「らしいよ。2人とも夜勤なんだって。」
🐻『へぇ〜…………………(ニヤ)』
「…………???」
「まあ丁度ご飯できたとこだし、食べようか。」
🐻『うん!!!』
▧ ▦ ▤ ▥ ▧ ▦ ▤ ▥ ▧ ▦ ▤ ▥ ▧ ▦ ▤ ▥ ▧ ▦ ▤ ▥ ▧ ▦ ▤ ▥
🐿🐻「『ご馳走様〜!!!』」
夕食も食べ終え、一息つく。
「あー喉乾いた……」
「えっと、お茶は………」
と立ち上がろうとすると、
🐻『あ、丁度よかった』
ボムギュがカバンから1本のペットボトルを取り出した。
🐿『あ、………………』
🐻『あなたが好きって言ってたジュース、行く途中に買っといたんだ。』
「え、ほんとだ!!!!」
私の好きなジャスミンティーじゃん!!!
「もらっていいの??」
🐻『うん、カロリーメイトくれたお礼。』
「んじゃ、お言葉に甘えて〜」
と、私はペットボトルを開けてジャスミンティーを飲み干した。
🐿『ボムギュ、まさかあそこに…………』
🐻『んふふ、やっぱテヒョンは勘がいいね……♪』
「ごくん…………んえ?なんのこと??」
🐻『なんでもない!!』
🐻『どう?美味しい??』
「うん、美味し………………」
美味しいよ、と答えようとした瞬間。
どくん、と心臓が跳ねた。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。