第50話

【番】🐿🔞
26,583
2020/10/04 12:37









偏見じゃなくてすいません





オメガバースに挑戦しますえへ(散れ)







▧ ▦ ▤ ▥ ▧ ▦ ▤ ▥ ▧ ▦ ▤ ▥ ▧ ▦ ▤ ▥ ▧ ▦ ▤ ▥ ▧ ▦ ▤ ▥






「…………………ッ、」






『なぁ………すごいエロい匂いしねぇ?』


『このクラスにもいるんじゃね?』





『______Ωが。』






その声に、びくっと反応する。
 


今は授業中。




なのにも関わらず、Ωである私にヒート期が来てしまったのだ。





早く薬を飲まないと。
でもそんなことしたら、クラスのみんなにバレてしまう。


だから、この時間が終わるまで待たなければならない。




息がどんどん上がっていくのも、身体がどんどん熱くなっていくのも。








そんな私を見つめている人がいるとも知らずに。






▧ ▦ ▤ ▥ ▧ ▦ ▤ ▥ ▧ ▦ ▤ ▥ ▧ ▦ ▤ ▥ ▧ ▦ ▤ ▥ ▧ ▦ ▤ ▥




授業が終わり、私は保健室に駆け込んだ。
 


幸いなことに、誰もいない。





はやく、はやく薬を________






と、震える手でポケットから薬のケースを取り出す。







なのに。








🐿『なーにしてんの。』






「っ、!?」





保健室のドアのそばに、見慣れた男の人。





「てひょ、くん、」






🐿『はぁ………っ、何、ヒート期?』
 



クラスメイトのテヒョンくんは、何故か息遣いが荒い。




ずんずん近づいてきたと思ったら、どすっ、と保健室のベッドに倒される。





「ちょ、」





「やだ、近付かないで、」




🐿『やだね』





テヒョンの手には、αのフェロモン剤。





「やだ、やめて……………ッ、」





🐿『そっちだってフェロモン撒きまくってるくせに』




そう言って、蓋を緩める。





その瞬間、鼻腔から脳に直接響くきつい香り。





「っあ、………………」






🐿『ん、………もう我慢できない、』





🐿『ほら、さっさと僕に身体委ねな』

プリ小説オーディオドラマ