🐿『あ、ちょっと………』
🐿『それはやらなくていいよ、危ないから』
「え、でも…………」
🐿『いいから。あなたは勉強してな』
これがオッパの口癖。
私は、2歳歳上のカンテヒョンと付き合い、同棲中。
オッパは高校生の私を気遣っているのか、それとも単に私がまだ子供だと思っているのか、
私に家事をあまりさせてくれない。
「んもう………私にだって料理も洗濯も掃除もできるのに…」
女の子なんだし、最低限の生活はできるようにと母親に常日頃家事をやらされていた。
テヒョンはアイドルの仕事だってあるのに、なんだか申し訳ない。
「テヒョン、今日のご飯は私が作るよ?」
🐿『ダメだよ、火傷したり包丁で指切ったら危ないでしょ?』
🐿『僕、前TODOで料理したし、できるからあなたは待ってて?』
『…………私だって、できるよ?』
🐿『危なっかしいの。』
なんか、その言葉が嫌だった。
「私もう大人だし……………」
🐿『…………あなたはまだ高校生だし、』
その瞬間、我慢していたものが爆発した。
「私はもう子供じゃない!!!!!」
🐿『へ、』
「いっつもお子ちゃま扱いして……………っ、」
「テヒョンのばかっ!!!!!」
そう言い放つと、私は寝室に飛び込んだ。
そして、布団にうずくまってひたすら涙を流した。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。