建物に入り始めて10分
ほぼ全部まわったはずなのに…
全然何も出てこない
気配もしない
悠仁の指を指している方をみると、
ポツン ッ と木のドアがあった
今まで見てきたドアと明らかに違った
そう言いドアの前まで進む
悠仁がドアのノブに手をかけようとしたその時
ギ ィ ィ ィ ィ ィ ィ
ビュ ゥ ゥ ゥ ゥ ゥ ウ ウ
突然、強風が吹き
その強風は私達をドアの中へと吸い込むように吹いている
急いで近くにあった物に捕まるが
その掴んでた物もドアの中へと
悠仁が私に手を伸ばすが届かず
そのままドアの中へと入っていった
目を開けると薄暗い部屋にいた
周りを見わたしても悠仁はいなかった
さっきみた木のドアもなくなっていた
何あれ………
あんな大きさ見たことないッ…
恐怖で足が ガクガク 震える
声のする方をみると小さい子がすみに座ってガクガク震えていた
子供の方に向かって走る呪霊
気づけば体が勝手に動いてた
何もできるはずないのに
でも
見捨てるわけにはッ
“ 助けたい ”
急いで子供を抱え、呪霊から離れる
術式の使い方も分からない
使って子供に影響があったらッ
でもッ、この子を助けるためにッ ,
こっちへ走ってくる呪霊
あれから何分たったんだろう
呪霊に蹴りをいれても倒れない
小さい頃、空手をしていたおかげなのか一発だけ呪霊にきいた
でも呪霊は倒れない
体力の限界も近づいてきている
ビ ュ ン ッ
呪霊の手が顔面にくる
咄嗟に目をつむる
不思議に思い目を開けると
呪霊に攻撃して一瞬で祓う先生
タッタッタッタッ(足音)
そう言い離れる五条先生
この後、子供を家まで送り届けた
その子のお母さんは「ありがとうございます」と言って何回も頭をさげた
昨日から行方不明だったらしい
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。