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2020/10/14

第3話

ep.3
???
???
あ、あの…
咲
はい?
自宅マンションの私の部屋の前で急に声をかけられて驚いた。
こんなところで傘もささずどうしたのだろう。
???
???
急に話しかけてすみません。
もし良ければ、一晩だけ泊めてはいただけませんか?
咲
は?
彼の発言は昔話の決まり文句のようで、何とも言えない可笑しさがあった。

しかし、冷静になって考えてみると、こんなところで大人の男が1人、傘もささずに立っている。
正直言って気味が悪い。
いくらこのマンションが古くてオートロックも何も付いていないようなお粗末なマンションだとしてもだ。
こんなところに立っている男を誰が家にあげるだろう。
咲
すみません、そういうのはちょっと…
翔
では、泊めてくれとまでは言いません。
少しだけ、上がらせてもらえませんか?
咲
すみません、お引き取り下さい。
翔
少しだけでっ!!
バタンッ
彼が言い終わるのを待つ前に、強引に扉を閉めた。
これが正解だ。
でも、自分の中になんとも言えないモヤモヤが広がる気がした。
まともに顔も見れていないような相手に慈悲の心なんてあるはずも無いのに。
咲
これが正解だよね…
なぜか罪悪感が湧いてきた。
思わず、私は玄関に座り込んでしまった。

そしてまたあの事、私の中でのトラウマが、なぜだか蘇ってきた。