(今回、直接的な表現はありませんが少しえちえちです…大丈夫な方のみ以下お読みください…)
アイエンside
いつも通り、ヌナに血をあげたあと、ヌナとゆっくりお話しする。
何にも邪魔されることなく、ヌナとふたりでいられるこの時間が僕にとっては最高の癒しで、とても幸せな時間だ。
この前のヒョンジニヒョンの話。
ヒョンの「あなたが好きだ」って言葉が頭から離れない。
なんとなく気づいてはいたけど、改めて本人から言われるとどうしても気にしてしまう。
ヌナがヴァンパイアだって知ってたし。
でもいいもん、今この瞬間のヌナは僕しか知らないんだからね。
ヌナがヴァンパイアになるときどんな顔するのかも、僕の血を吸うとき首筋に触れるヌナの唇も、こうやって終わってから感じるヌナの優しさも。
全部、僕しか知らない。
僕だけが知ってるヌナの1面。
もっと見せてよ。
僕だけのヌナでいてよ。
ヒョンジニヒョンの話を思い出すたび、独占欲とも呼べる感情がどんどん大きくなっていくのをひしひしと感じていた。
ヌナのことを抱きしめて、首元に顔をもっていく。
いつもの、ヌナの匂い。
だいすき。
自分でもあのときはどうかしていたと思う。
でも、ヌナを感じたくて、ヌナに触れたくて、僕だけのヌナになってほしくて、…ただそれだけだった。
ヌナの首に唇をよせ、軽いキスを落とす。
ヌナの肩がぴくっと動く。
ほら、また僕しか知らないヌナの1面。
口を開いて、ゆっくり甘噛みする。
ヌナも普段こんな気持ちで僕の首噛んでるのかな?
僕は今すっごくドキドキしてるよ。
真っ赤なヌナの耳をからかうように、今度は耳を軽く噛んでみる。
どんどん耳が赤くなっていくヌナがかわいい。
これも僕しか知らないヌナだ。
とにかくヌナを独り占めしたい。
そんな気持ちばかりが先走って、どうしようもなくなって、ヌナの首を強く噛んだ。
赤い痕がヌナの白くて細い首に残る。
ほんの一瞬、ヌナが僕のものになった気がした。
ヌナが僕を変にさせてるんだよ。
どんどんヌナのこと好きになってく。
本当に僕のものになってほしい。
…大好きだから。
あなたヌナ、どうしたら僕のものになってくれる…?