黒尾side
マジでアイツどこ行った……
夜久に聞いたら貧血でフラフラとか言うし…
いくら探しても一向に見つからない。
黒尾「やっぱさっきの資料室___」
夜久「おいっどこ行くんだよ?!」
1人で駆け出し、資料室に向かった。
あなたside┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
意識がだんだん薄なっているのがわかる。
視界もぼやけて見えにくい。
太陽が沈み、暗くなってきた。
あなた「もう、無理かな…」
?「無理じゃねーよ」
あなた「…え?」
?「ったく……こういう時には大人しくしとけっていつも言ってんだろ」
視界がぼやけていて誰だかわからない
意識が朦朧として誰の声か分からない
?「おーい?意識あんのか?」
目を凝らして見てみると、驚いた。なんで___っ
あなた「なんでいるの?!……っ〜!!」
驚いて大声を出すと頭痛が襲ってきた。
なんで…なんで一くんが……っ
岩泉「よっ…と」
スっと抱き抱えられた。
あなた「えっ重いよ……?自分で歩く…」
岩泉「バカか。怪我されても困る」
岩泉「んな?!これどうしたんだよっ」
あなた「あー、足?……わかんない。気づいたら血が出てた」
岩泉「気づいたらって……あとで治療すっぞ」
心配症だなぁ…
あなた「てかさ、ここ東京だよ?」
岩泉「知ってる」
あなた「宮城からどうやって…」
岩泉「花巻兄が、あなたが東京で違う学校の人と合宿してるって聞いて心配だって言うから俺らで部活休んでここに来てみた。新幹線で」
うわぁ……行動力パない…部活休んでまでして来なくていいのに…
ん?!てか…
あなた「俺らってことは…他に誰が……」
岩泉「花巻兄と及川と松川」
まじか、、、わざわざ青城3年で来なくてもいいのに…っ
岩泉「お前ちょっと休んどけ」
あなた「はーい…」
?「あなた……?」
名前を呼ばれた気がして、ちらっと後ろを見ると黒尾さんがいた。
あなた「黒尾さん…!!」
黒尾「よかった…?!」
私だけしか見えていなかったのか、一くんを見た瞬間黒尾さんの表情が硬くなった。
岩泉「…………」
黒尾「あなた、大丈夫だった…か?」
少しづつ、黒尾さんが歩いてくる。
あなた「はい。すみません、心配かけt「お前か?あなたを東京に連れてきたのは」
……お兄ちゃん達もきて、さらにめんどくさくなった
あなた「ちょっと…もういいから」
「「「「「お前は黙ってろ。」」」」」
お兄ちゃん、黒尾さん、一くん、徹くん、まっつんの声が重なる。
迫力すごすぎて超怖い。
あなた「はい…」
とりあえず休んでろ、と言うので保健室に連れてこられた。
お兄ちゃんたちは廊下で話し込んでいる。
聞きたいのに、ギリギリ声が聞こえない……
リエーフ「あっあなた!!」
夜久「あなたっっ」
あなた「皆さん…っ」
心配したんだからなー?と言ってみんなぎゅうぎゅうと抱きついてくる。
犬岡「さっきまでここにいなかったけど、どこに居たの?」
あなた「…どこだろ?物置みたいな所…」
夜久「あなた、体調は……」
あなた「もう大分良くなりました…!」
山本「さっきキャプテンが違う制服の男たちに囲まれてたんだけど……っ加勢した方がいいんすかね?」
あなた「あ、それ私の兄とその友達です…」
「「「は?!」」」
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。