第16話

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2020/04/08 13:00
国見side
あなた「国見は、相変わらず眠そうな顔してるね」
チビと言った仕返しか、からかってくる。
こっちはあなたのせいで色々と大変なんだよ。
国見「ここ、部室」
あなた「ありがと。って、めっちゃ広いじゃん!」
国見「はしゃぐなよ。さっさと着替えて」


俺の予備の服を差し出すと、あなたは少し驚いたような表情になった。
あなた「はーい」
あなた「えっと…着替えるのって一緒の部屋なの?」
国見「ここしか空いてない。お互い見なかったらいいでしょ?」
あなた「そ、だね」
なーんて、嘘に決まってるじゃん。隣の部屋もそのまた隣の部屋も空いている。




あなたと一緒にいたいだけ。





あなた「着替え、終わったよ」
早いな…
振り返ると、ぶかぶかな俺の服を着たあなたがいた。
あなた「国見の服サイズ大きすぎる…」
国見「お前がチビなんだろ‪w」
あなた「男女の差があるの!」
国見「ハイハイ‪w」
適当に受け流して、あなたをよく見る。
…うん、やっぱり



あなたside┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
なんか、国見の服…やだな。((国見が嫌なわけじゃないんだけど…))
おっきいし、『青葉城西』って書いてあるし…
とか考えてたら、手を掴まれた。
あなた「国見?…わっ」
痛い…背中、壁にぶつけた…
いや、それどころじゃない。この状況色々とやばい。
着替えるのが途中だった国見は、上裸。そこはまあ、お兄ちゃんたちで慣れてるんだけど…
えーっと、これは壁ドンってやつだよね…?
顔、近い。
国見「あのさ…」
あなた「…な、に///」
顔が熱い…自分でも赤くなっていることがよくわかる。
あなた「…っ!」
顎を上にあげられ、国見の顔がさらに近くなる。
国見「ここ、インクついてる…」
そう言って国見が私のほっぺを拭う
ほっぺに…イン、ク…なんでだ…
国見「顔真っ赤…キスでもすると思った?ばーか‪w」
あなた「…うるさい。顔が近すぎるの…っ」






















いつまでこの状況で止まってるの…?!
壁ドンされたまんま。動こうとしても動けない。
あなた「国見…?服、着ないと風邪ひくよ?」
ずっと見てくる。


顔が近い。私が少しでも動いたら、顔がぶつかりそうなくらい。
国見「あのさ…」
目をあわせ続けるのが限界だったから、下を向いてたらインクがついてなかった方のほっぺにに柔らかい感触があった。
あなた「…?」
国見「___この状況でキス、しない方がバカでしょ」











あなた「なっ……///」
キス…っ






___ほっぺでよかった。

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