影山side
___くそっ
なんで俺は動けなかったんだ。
及川さんがあなたを引き寄せたとき。バスが出発するまでの間。
俺が動いてればあなたを連れ戻せたはずなのに…っ
澤村「繋がった…っっ」
バスの中、みんなで必死にあなたに連絡をとっていた。
なかなか繋がらなかったが、キャプテンの携帯にようやく繋がったっぽい。
田中「スピーカースピーカーっっ!!」
スピーカーになると、電話越しにあなたと青城の奴らの声が聞こえてきた。
☎あなた「…もしもし」
影山「あなたっ!!大丈夫か?!」
日向「なんでお前が1番に話すんだよ…!」
☎️あなた「全然大丈夫だよ!…ヘックシッッ」
田中「風邪か?!水かけられたのか?!青城…許さん!!」
☎️あなた「いや、あの…私が勝手に水被っただけです…」
☎️国見「俺も巻き込まれたんだけど。」
☎️あなた「ごめんって!」
………は?なんであいつら仲良さげなんだよ
意味わかんねぇ
すると、いきなり向こうからガシャガシャと音がした。
☎️あなた「あ、ちょっと徹くんっ」
あなたの声が遠くから聞こえた。
☎️及川「ども〜!」
烏野「「「「及川!!」」」」
☎️及川「ちゃんと青葉城西であなたを可愛がってるんで!安心してくださーい!」
澤村「か、可愛がってるってどう…」
ガチャ___トゥートゥー
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。