第150話

セッターとして
3,120
2021/07/29 06:56



2人で住宅街を歩く。
影山飛雄
影山飛雄
…さっき、及川さんに会った
あなた
え、徹くん…?
また大人気ないことを言われたのか、と思いきやそうではないようだった。








『お前は考えたの? チビちゃんが欲しいトスに100%応えているか 応える努力をしたのか』



『勘違いするな 攻撃の主導権を握っているのはお前じゃなくチビちゃんだ』


あなた
…へぇ
やっぱり流石だ、徹くん。


セッターとしてよく分かってる。



点検終わったかもしれないから体育館行く、という影山の横に並んで歩きながら、なんて返事をしようか迷った。


影山飛雄
影山飛雄
お前も覚えてるだろ、
あなた
…え?
影山飛雄
影山飛雄
音駒との練習試合、遠征…アイツが目を開けて打って、上手く打てたことあったかよ

……そう、徹くんの言っていること、日向の言っていたことはもちろん正しいし、それが完成すれば飛躍的に進化できる。



でも、それができるかは___



ム”ーム”ー…



着信音がなり、影山が携帯を開く。



影山飛雄
影山飛雄
ハイもしも…、?烏養さん?
少しして「影山ァァァァァ!!!」と凄い形相と勢いで烏養さんが走ってきた。
烏養繋心
烏養繋心
!あなた!丁度良かった、二人とも来てくれっ!
二人で坂ノ下に連行された。

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