第135話

一席分
4,610
2021/02/03 10:00






あなた「じゃ!皆さんまた!」


黒尾「おー、またな〜」


木兎「じゃーなー!」


孤爪「…気をつけてね、あなた」


一通り皆に挨拶をして、バスに乗り込む。





乗り込むまでは良かった。


澤村「あー…、、」


菅原「…一席分、か」



黒尾「?どうした?」


あなた「バスの席が丁度1人分足りなくて…、」


研磨「…補助席は、?」


あなた「…着いてないの。」


リエーフ「じゃあじゃあっ!前みたいにあなたが東京こっちに泊まれば…!」


黒尾「…いや、今回はそれは無理だろ」


リエーフ「!なんで……」


黒尾「悠長なことばっか言ってられる時期じゃないんだよ。俺らのわがままであなたがここに残っても、烏野にもアイツにも迷惑かけるだけだしな。」


夜久「もしもし…あー、それなんだけどちょっと頼みたいことあって、


あなた「夜久さん、電話ですかね?」


黒尾「あぁ、確か今日終わったら仙台に住んでる従兄弟に会いに行かないととか言ってたし…多分それ、ってまさか…」


夜久「おう!ありがとな!じゃあ後で………あなた、俺が仙台まで連れてってやる!」


あなた「え、どうやって…」


夜久「今日仙台に住んでる従兄弟に会いに行くから、そのついでで。許可も貰った!」


田中「ちょちょちょ、待ってくださいよ!なんであなたなんですかっ!別に先生とかでも良いんじゃないすか?!」


澤村「田中ストップ。先生方は交代でバスの運転をしてくださるから無理だ。」


あなた「私は全く問題ないですけど…、」


夜久「ちゃんとあなたの家まで送ってくから心配すんなよ!」


烏野((((((いやそこじゃなくて…、))))))




?「衛輔ーー!!」


それから5分後くらいに、大きめのシルバーの車が来たなと思えば呼ばれる夜久さんの名前。


夜久「おー!こう!」


こう”と呼ばれたその人は、暗めな茶髪の背の高い男の人。後々年齢を聞くと、21歳だと教えてもらった。


あなた「皆さんまた…!」


田中さん西谷さん辺りをスガさん達が阻止しつつ、木兎さんたちは大きく手を振ってくれた。



よろしくお願いしますと言って乗り込むと、眩しいくらいの笑顔で迎えてくれた。


車内は外見よりも広いようで、夜久さんに誘われて1番後ろの席に並んで座った。


あなた「本当にありがとうございます!交通費とかってどう…」


夜久「いいって、何も気にすんな。」






































煌side┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈


煌「おーい、そろそろサービスエリアだけど行くかー?……、」


ミラー越しに後ろを見ると、方を預けあって仲良く寝息をたてる二人の姿が。


煌「ふはっ……青春真っ盛りですってか!」





でもまぁ、東京でのあの様子を見る限り、この子結構モテてたり…?





頑張れよ、衛輔。



バレー、恋愛…色々込めて呟いた。

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