あなたside
片付けなども終わり、体育館へ行くと一足先に体育館に来ていたみんなが練習を始めていた。
夜久「リエーフ!レシーブはそうじゃなくてこうだ!!」
夜久さんが怒声を響かせながらレシーブを教えている。
ん?!リエーフ…?外国人……?
リエーフさん?「?!夜久さんっあの人誰ですか?」
ビシッと指された指はもちろん私に向かって。
夜久「あなたー!ちょっとこっち来てー」
あなた「あ、はいっ」
呼ばれたので走っていくと、興味津々という感じに目を輝かせて見てくる灰色の髪のリエーフ?さん?
夜久「コイツは、灰羽リエーフ、1年。先週の合宿まではベンチ入りメンバーだけだったからいなかったけど、今日からは音駒高校での合宿だからリエーフもいる…って、リエーフ、サボるな!」
あなた「なるほど…って、ここ東京なんですか?!」
夜久「あれ、知らなかった?」
黒尾「あなたはぐっすり寝てたから新幹線乗ったことも知らねーだろ?w」
あなた「え、新幹線乗ったんですか?」
黒尾「すぐ起きるっつってたのに全然起きねーから移動とか大変だったわー」
移動大変だったって…
あなた「え、私どうやって移動したんですか?!」
黒尾「俺の背中に乗って移動した」
あなた「んな…っ すみません、重かったですよね…」
まじか、、、やばいな…おぶられてたのか…てか私寝てたんだ…
黒尾「いーや、軽すぎて逆に気持ち悪かった」
あなた「気持ち悪かったって…酷いですよ!」
しばらくギャーギャー言ってると、リエーフくんが口を開いた。
リエーフ「2人って、仲良いんですね…付き合ったりしてるんですか?」
「「「は?」」」
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。