あなたside
着いたところは宿泊所。みんなが荷物を持ってバスをおりる
あなた「私も何か持ちます!」
夜久「だーめ、力仕事は男に任せとけっ」
そんな笑顔で言われても……
あなた「何かすることないですか…??」
黒尾「んー、じゃあ食堂いって晩飯作っといて」
あなた「了解です!」
黒尾side┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
しばらくするといい匂いがしてきた。
荷物運びが終わり、食堂にみんなで行ってみると美味そうな料理が並んでいた。
山本「うおーー!うまそーっ」
山本たちも、珍しく研磨も、みんな目を輝かせていた。
犬岡「これ、全部花巻さんが作ったの?!」
あなた「まぁ…一応、ね。あなたでいいよ」
食べてみると、見た目や匂いはもちろん、味も最高だった。
黒尾「料理得意なんだな」
あなた「よく作ってたので…」
少し照れて答えてくるのがなんだか可愛く思えた。
あなた「あの、黒尾さん。」
黒尾「ん?」
あなた「澤村さんとか、否定しなかったですか…?」
黒尾「否定?なにを?」
あなた「その…清水先輩か私が1週間音駒のマネージャーっていうの…」
黒尾「ああ、それか…」
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烏野たちが通り過ぎたあと……
山本「主将ーー!!」
黒尾「んー?」
山本が悔しそうに泣きついてきた。
山本「ひとりっ1人でいいので!」
黒尾「は?」
山本「この試合俺らが勝ったら!烏野のマネージャーを1人っ短期間でいいので音駒にマネージャーを付けて欲しいっす!!」
黒尾「…無理だろ」
山本「お願いしますぅぅぅぅっっ」
黒尾「ったく…ま、聞いてみるだけ聞いてみるか。」
澤村「無理です」
言うと思った。
黒尾「俺らが勝ったらの話なんで。あれ?もしかして烏野はもう俺らには負けるとわかってるんですか??」
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あなた「…ズルくないですか?」
黒尾「……そ、それは山本に言えよ」
あなた「黒尾さんの挑発がいけないんですー」
黒尾「そっちの主将が挑発に乗ったのがいけないんですー!」
海「仲良いんだか悪いんだか…」
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。