あなたside
研磨くんたちとご飯を食べていると、着信音がなった。
あ、私のスマホから……
あなた「すみません、ちょっと電話してきます…」
食堂から出て、電話に出た瞬間、頭に響くほどの大きな声が聞こえた。
☎️影山「あなた!!大丈夫かっ」
あなた「もしもし…影山?大丈夫って何が……?」
☎️西谷「あなたーーっっ!!!!」
あなた「はい…っ?」
☎田中「何もされてないかぁぁ?!」
あなた「されてないです、全然大丈夫ですし、楽しくやってますのd」
サッ、と耳にあった私のスマホが黒尾さんにとられた。
スピーカーになったので、みんなの声はもっと大きく聞こえる。
黒尾「そーそー楽しくやってるので心配はいりませんよ」
何故か少しニヤついた顔で黒尾さんが声を発する。
☎️田中「この人が言うといかがわしいことしてそうで不安……」
黒尾「じゃ、そろそろ俺らも練習なので…」
☎️影山「ちょっとまt」
ブチッ
黒尾「愛されてんな、お前」
あなた「そうですか?てか、勝手に切らないでくださいよっ」
黒尾「これ見ろよ?着信履歴…」
私の文句は全く聞かず、勝手に着信履歴見た黒尾さんに少しムカつきながらも画面を見てみると、『エグい』の一言しか出ない。
全部で819件___電源切っといて良かった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。