第3話

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2018/03/22 12:30
夏の脳には何の異常も見られず医者には夏は俺に対して他の奴らとは違う特別な感情を抱いていたから一部の記憶を失ったのかもしれないと言われた。


特別な感情












…ふっ













ごめんな夏















あんな目に遭わせて




お前が大好きでたまらない奴がお前に怪我を負わせたなんて知ったらどうなるのかな?










夏の親からは励ましの言葉をたくさんもらった















するとなぜか俺の心の奥にあったのであろう
善の気持ちが急に働いた











「夏の最高の彼氏になってあげたい。」



















そう思うようになった。














そうだ。

最近お互いすれ違ってばかりで喧嘩が絶えなかった

でもこれはいい機会。


俺たち、やり直せるチャンスだ。






俺も昔みたいに夏を大好きになって夢中になりたい





















なんとか夏には俺が夏の彼氏であることを理解してもらえた



俺は‘‘いい彼氏’’になるため夏に尽くした











夏が行きたいといった場所に行き

夏が食べたいと言った物を食べに行き、

夏が欲しいという物は全て買った。










今の方が昔よりも関係が良かった





夏も俺に夢中になってくれた



‘‘龍くん!龍くん!’’ってかわいい顔で俺に呼びかける



最初は夏をそんなに好きになれないんじゃないかと思ったが俺自身、夏に夢中になっていた






夏の笑顔をずっと見て行きたい

夏の隣にいたい。






























あんな過去なんてさっぱり忘れてやり直そうって

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