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末澤「 あ 、ここです 」
『 了解です 、駐車場入りますね 』
末澤「 わざわざすいません 、
ありがとうございます 」
『 いーえー 』
とある建物の地下駐車場へと車を走らせる 。
あー 、この後家戻って制服に着替えて
学校行かないと 。流石に午後も
行かなかったらお母さんに怒られる 。
『 それじゃあ 、』
末澤「 ほんま 、あの 、
なんかすいませんでした 」
『 いえ 。私も調子乗って
お酒飲ませちゃったなって反省してます 。
あ 、そうだ 。これあげます 』
末澤「 … ?頭痛薬 、?」
『 二日酔い酷かったらどうぞ 。あ 、なんも
加工とかしてないんで安心してくださいね 』
末澤「 … ふはっ 、ありがとうございます 笑 」
『 ……… 』
末澤「 … あの 、良かったら連絡先とか … 」
『 っあー 、… ごめんなさい 、
お店の決まりでそれはダメで 』
末澤「 あっ 、ですよね!!!
なんかほんま色々とすいません!
ありがとうございました!じゃあ!」
『 、、、っあの 、!』
末澤「 っはい 、?」
『 … 良かったら 、またいらしてくださいね 』
末澤「 ……… はい 、!」
末澤さんは手を振って中へと入ってく 。
私もそれに手を振ってエンジンをかけ直す 。
… また来てくれるって 、まーじか 。
てかあの人一般人じゃなさそうな顔してたけど
はいとか言っていいのか、????
… まあ実際来て欲しい気持ちは山々だけど 。
多分自分の顔 、相当ニヤけてるもん 。
必死に顔を抑えながら家に制服を取りに行き 、
急いで着替えて5時限が始まる前に学校に着いた 。
「 あ 、あなたちゃんおはよう 」
『 ん 、大西くんおはよう 』
大西「 今日もギリギリやんな〜 笑 」
『 だーって5分前行動とかだるくない?』
大西「 そういうこと言ったらダメやん 笑 」
私と今喋ってるこの可愛い男の子は
中学からの同級生で隣の席の大西流星くん 。
このクラスは芸能コースで単位が取れれば
いつ来てもいい 、って感じなんだ 。
ちなみに私 、表では女優やってるんです 。
裏のときはメイクにメイクを重ねてるから
桜木あなただってバレないんだよね 。
そんな時 、前の方で女子が
話してる内容が少し気になった 。
モブ女「 なぁ 、
関西ジャニーズJr.めっちゃやばない?」
モブ女「 やばいやばい 、てか大西くんが
同じクラスにいること自体やばいて!(小声) 」
モブ女「 いや 、私末澤くん派やわ 」
モブ女「 末澤誠也くん!ええよなぁ〜!」
『 ……… 』
大西「 … ちゃん?あなたちゃん?」
『 んえ 、あ 、なに?』
大西「 帰りタピオカ飲みに行かへん?」
『 えー 、また撮られたいの?笑 』
大西「 僕ら何回も撮られてるやん 。
流石にもうファンの子も騒がんて 笑 」
『 うっわこの腹黒懲りないわ〜 笑 』
と 、言うことで放課後の約束をした私たち 。
……… 関西ジャニーズJr. 、かあ 。
大西くんがジャニーズなのは知ってるけど
末澤さんもそうだったんだ … 。
だからあんなイケメンなのね納得納得 。
てか末澤さんに本名言っちゃったけど
普通の反応だった … 私のこと知らないのかな 。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。