…………????
不思議でならない。
だって、この事件とも言える状況は土日に発生したわけで…
この土日は直接会っていないし、まして電話やメールも送っていない。
私のスマホにラギーさんの連絡先が入っているわけでもない。
にやにやとしながら、「ちょっとカマ掛けてみただけなんだけどね」なんてほざきやがる。
そ、それは困る…!
…なんてことは、ない…のか…?
ラギーさんはライの姿で出迎えることになるのだし、話し合いの結果、私がライの姿になるのは私の就寝時のみ。
つまり、ラギーさんは夜中にしか出歩かないわけで。
…これは…
幸い私がメンズ系の服が好きなので、ラギーさん用の靴や服にも違和感は抱かれないだろうし。
私としては、それが一番リスクはない。
万々歳だ。
かくして、我がオタ友が部屋に来ることが決定した。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!