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小説
青春・学園
また歌えるようになる、そのときまで
第9話 さとみさんの正体
そんな騒ぎがあった次の日私は姫島さんの取り巻きたちに絡まれることもなく穏やかな日を過ごした
るりか~~助けてあげられなくてごめんなさい!
全然気にしてないよ
わたしだってさきと同じ立場だとしても助けることなんてできなかったと思うし
ありがとう
それにしても...さとみさんすごかったね
え?さとみさんのこと知ってるの?
あったりまえじゃん
うちの学校ではめちゃめちゃ有名なんだよ!
あの人派手な見た目通りギャルなんだけどめちゃめちゃ性格良くてほかの高校のヤンキーにいじめられてた生徒助けてたらしいよそれに教師からの信頼も得てるっていう
それでクラスの女子たちも引き下がったのか...
あっそういえば全然関係ない話なんだけど!
駅前に新しいクレープ屋さんできたみたいだから今度クレープを食べがてら遊ばない?
もちろん!!
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姉さんありがとう
いえいえ~私もいじめられてる人見るのは心が痛いからね
でも気になったことが一つあるんだけど
るりかちゃんって子なんで歌えないわけ?
うーん僕も詳しくは知らないけど...
(本人に許可を取らずに教えるのはよくないよな...)
ほんとに?
うっ..うん
隠してるでしょ?何年あんたを見てきたと思ってんのw
あはは...
まあいいわ隠すにも事情があるんでしょ
え?いいの?
わたしも本人から聞けるまで待つから
(あの子はきっと過去に何かあった普通ならあんなに感情を出さずにいじめに耐えられるはずがない単に我慢してるだけにしても何かおかしい...)