えぇー、内容をまとめるとですね。
キムテヒョンって人は⋯⋯頭脳明晰で、成績は学年トップ。
運動神経も抜群。
完璧すぎるほどに容姿端麗。
おまけに性格も王子様みたいに優しくて、気が利く⋯⋯。
あれ?
昨日、そんなに優しかったっけ?
まぁ、昨日のことはともかく⋯⋯そんな彼がモテないわけもなく、毎日のように呼び出されて告白されてるそうな。
でも、どんなにカワイイ子や美人で有名な先輩の告白でも断るらしい。
勿体ない⋯⋯。
それだけ揃っていれば、よりどりみどりじゃんねぇ〜?
あ、すでに彼女いるとか?
それか⋯⋯アッチ系の人?
それにしても、ジユ⋯⋯くわしすぎない?
ま、まさか!
彼のこと好きだったりするのかな!?
そこで、聞いてみることにした。
ジユにもタイプとかあったんだねぇ〜。
これまでよく告白されてきたのは知ってたけど⋯⋯聞いたことなかったなぁ。
彼についてかなりくわしいから、てっきり好きなのかと。
へー、すごいね。
芸能人以外でそんな人っているんだ。
ジユは意味深に微笑む。
王子様に関わることなんてない。
たった1度、ちょっと話しただけなんだから。
大体、あっちはあたしのことなんて、もう忘れてるだろうし。
━━━━━キーンコーンカーンコーン
ホームルームの開始を知らせるチャイムの音。
同時に担任が教室に入ってきて、ジユは走って自分の席に戻って行った。
Next➥
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。