第7話

1,232
2020/11/04 15:37
・・・っでも、あの男は・・・ずっと一緒にいようって言ったのに、簡単に私のことを捨てたっ!
U
んなら、それだけの男だったと思えば?
でも許せない!



そう言った途端、黒いモヤが増した。


私の邪魔するんなら、関係ないあんたでも許さないよ
U
正気に戻る気はないわけ?
あるわけないでしょう。私は復讐するんだから



その時、女の口が大きく裂けて、ただの霊から怨霊おんりょうになった。


霊なら害はないけど、怨霊ならあぶない。


人間を殺すことだってできるから。


U
そう・・・。なら、しかたない。 ・・・調伏する
私を? ざけんじゃないわよ!



そう言うと、ものすごく早いスピードで、あたしに向かってきた。


U
ヤバッ



あたしは素早く床に印を組んだてをつき、


U
禁っ!!



と唱える。


その瞬間、目には見えない壁ができ、女を跳ね返した。


こんの小娘・・・っ!
U
小娘で悪かったわね



あたしは、符を取り出して、指ではさんだ。


U
我が地を汚すもの、ここに失す



あたしの手、体に霊力が集まっている。


U
我の眼前におるものすべて無へと浄化せよっ!



呪文と一緒に符を女に向けて放つ。


ギャアアアアアアアアーー



悲鳴をあげながら、手を伸ばしてくる。


U
汚れた魂、無となって天へ還れ!



続けて放った呪文が女の額に命中して、符に霊力が宿り、光はじめた。


イヤ━━━━



女は叫び、消えていった。





















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