葉月side
うぉぉお!私side初!?やったー!
こんにちわ!あなたの親友こと
若林葉月です!
今日はあなた、元気がないみたいです~。
さっきね、瑞稀くんに話聞いたら
優斗くんのことでこうなってるみたい。
髪下ろしてて机に突っ伏してる。
こんなのあなたじゃない。
ってことで、私が産み出した案は
瑞稀くんが優斗くんに話聞いて、
私があなたに話を聞くってことです。
だから今日の昼休みは別々かな。
じゃあ話し相手交代ってことで。
私は優斗くんか~。
正直話したことないからわかんないんだよねw
でもあなたのためなら頑張るよ!!
昼休み
昼休みーーーーー!!!
確か優斗くんは屋上だったよね!!
よし、行くか~!!
瑞稀くん、あなたは頼んだよ。
さぁ、私の演技力を見せてやりましょうw
ガチャ
え、今言うの?このタイミング?
どう言えばいいの?
話聞きましょうか?いや、違うな。
相談乗りましょうか?いや、違うな。
元気ないですね?これだ!!!!
ペコッ
私は軽く会釈して校舎の中に入る。
あ~あ。ほんとに仲直りするのかなー?
あの様子だとしなさそうなんだけど。
ちゃんとしてほしいな・・・・。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!