前の話
一覧へ
次の話

第2話

夏羽2
137
2021/02/16 13:45
そして、夕方になった
夏羽
夏羽
今日は終わり
仁王  龍彦
仁王 龍彦
うん
キツかった
私は女将さんに、二階の綺麗な畳の部屋で、布団を敷いて寝かせて貰うことになっている
仁王  龍彦
仁王 龍彦
夏羽は、どこで寝るの?
夏羽
夏羽
古い座敷の部屋
仁王  龍彦
仁王 龍彦
そうなんか
夏羽
夏羽
龍彦
仁王  龍彦
仁王 龍彦
ん?
夏羽
夏羽
何で、龍彦はここに居るの?
仁王  龍彦
仁王 龍彦
兄といる時に誘拐されてしまったから
夏羽
夏羽
誘拐
仁王  龍彦
仁王 龍彦
そう、でもそこからここに来るまでの記憶は無い、お腹すいたことないし
夏羽
夏羽
そうか、
仁王  龍彦
仁王 龍彦
まぁ、狩りも畑仕事も案外楽しかったけど、生きていると感じた事は無い
夏羽
夏羽
なんで
仁王  龍彦
仁王 龍彦
分からない
夏羽
夏羽
そうなんだ
仁王  龍彦
仁王 龍彦
うん
夏羽
夏羽
もし、生きていると感じたらどうする?
仁王  龍彦
仁王 龍彦
うん、また今の私に戻る
夏羽
夏羽
なんで?
仁王  龍彦
仁王 龍彦
人は何回も人生を繰り返すから
仁王  龍彦
仁王 龍彦
だから、私も繰り返す
夏羽
夏羽
それでいいの?
仁王  龍彦
仁王 龍彦
勿論
そんな事話してる間に日が沈む
夏羽
夏羽
日が落ちてきた
仁王  龍彦
仁王 龍彦
今日は新月かのぉ
夏羽
夏羽
新月……ああ、確かいつも家畜が腐った状態で死ぬ日
仁王  龍彦
仁王 龍彦
そうなんか?
夏羽
夏羽
外には出ないで
仁王  龍彦
仁王 龍彦
なんじゃ察しが良いのぉ
夏羽
夏羽
出ちゃダメ
仁王  龍彦
仁王 龍彦
……分かった
夏羽
夏羽
うん
けっ
夏羽
夏羽
あと……水浴びたら少しいい?
仁王  龍彦
仁王 龍彦
ああ
そうか、ここは温泉に入らせてくれないのか、まぁ水浴びでも大丈夫じゃろ
私は水道でバケツに水を溜めて、服を着たまま水を被った
仁王  龍彦
仁王 龍彦
はぁ
このまま、ここで働くんか
大変そうじゃの、それに家畜が腐るか、物怪の仕業のようじゃの
私には分からないけど
そうだ、夏羽に呼ばれたんだ
私は、濡れた服のまま、夏羽の所に行った
夏羽
夏羽
なんで濡れてるの?
仁王  龍彦
仁王 龍彦
そのまま来たから
夏羽
夏羽
風邪ひくよ?
仁王  龍彦
仁王 龍彦
馬鹿は風邪ひかん
夏羽
夏羽
そう、じゃあ話すね
仁王  龍彦
仁王 龍彦
うん
夏羽
夏羽
君、鱗があるよ
え?
さ咄嗟に顔触ると
ペラッ
綺麗な鱗が剥がれ落ちた
仁王  龍彦
仁王 龍彦
へ?
夏羽
夏羽
ごめん、汗で濡れた時に気付いた
仁王  龍彦
仁王 龍彦
うん
夏羽
夏羽
大丈夫?
仁王  龍彦
仁王 龍彦
いや
夏羽
夏羽
じゃあ、落ち着くまで一緒に居る
手を握ってくれた
痩せてる
仁王  龍彦
仁王 龍彦
本当にちゃんと食べた方がいい
夏羽
夏羽
じゃあ、龍彦が作ってくれ
仁王  龍彦
仁王 龍彦
私が?
夏羽
夏羽
ああ、まだ龍彦なら大丈夫なはずだ
仁王  龍彦
仁王 龍彦
別に良いけど
夏羽
夏羽
よろしく
仁王  龍彦
仁王 龍彦
ま、任せんしゃい
グイグイくるな

プリ小説オーディオドラマ