第3話

起こして 重岡大毅
739
2019/12/26 06:35
しげちゃん
しげちゃん
合鍵渡しとくから明日起こしに来てくれへん?
あなたside
昨日のデートの帰りにそう言われ、渡された合鍵を手の中で鳴らす

いつもなら自分で起きるのに、かなり疲れているらしい。
最近は忙しくてあんまり寝れてないとも言ってたなぁ。

色々と考えてるうちに大毅くんの家に着いた。

そういえば、大毅くんの家初めてかもしれない...
今までデートの待ち合わせとかも駅とかだったから家に来るのは初めてだ
そう考えるとドキドキしてきた...
しかも初めてで起こすだなんて、心臓が持たない...

あなた

...おはようございま〜す

ガチャンッ!と割と大きい音を立てて入ったつもりだったけど返事がない
あなた

大毅くーん?

やっぱり起きていないらしい

あまりの静けさに不法侵入したわけじゃないのに忍び足になってしまう。
カバンをそっとリビングのソファーに置いて、廊下すぐのドアを開けてみると
そこには台本を持ったまま机に突っ伏して寝てる大毅くんがいた
あなた

...大毅くん、おはよ

しげちゃん
しげちゃん
ん〜...
やばい、ぎゅってしたい。写メ撮りたい。
...だめだ、ちゃんと起こさないと
あなた

大毅くん、起きて?

しげちゃん
しげちゃん
...んぅ...むぁ...
両袖で口元を押さえる...寝顔!
やだ、と駄々をこねるように小さく身動きしてこっちを見た大毅くん
普段は騒がしくて子供っぽいけど、こんな感じの気の抜けた静かな彼が意外すぎて可愛くてにやけが止まらない
あなた

大毅くん、朝だよ。起きて

しげちゃん
しげちゃん
...ん〜
ゆっくりと、目が開いた
ふにゃりと笑って体を起こすと、大毅くんは私を足の間に座らせて抱きついてきた
しげちゃん
しげちゃん
おはよ、あなた
あなた

っ、だ、大毅くんっ!あのっ、おはよ、

しげちゃん
しげちゃん
ん〜、あなたはぬくいな〜...
今までこんなに積極的に抱きつかれたりしたことない
足の間に座ってるから顔が近い...
その柔らかい笑顔はずるいと思うなぁ
しげちゃん
しげちゃん
起こしてくれて、ありがとう
あなた

あのっ、うんっ

しげちゃん
しげちゃん
なんか、新婚さんみたいでええなぁ
あなた

...そう?

しげちゃん
しげちゃん
もうちょい、このままでもええ?
その後、一緒に朝食を食べた時、
「寝ぼけてた、ごめん」って謝られた
嬉しかったよ、って言ったら大毅くんは真っ赤になって丸まってました
──

なかなかお話更新できなくてすみません!
これから少しずつまた更新していきたいと思います!
こんなに駄目作者ですが、よろしくお願いします(*・ω・)*_ _)ペコリ

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