あなたside
昨日のデートの帰りにそう言われ、渡された合鍵を手の中で鳴らす
いつもなら自分で起きるのに、かなり疲れているらしい。
最近は忙しくてあんまり寝れてないとも言ってたなぁ。
色々と考えてるうちに大毅くんの家に着いた。
そういえば、大毅くんの家初めてかもしれない...
今までデートの待ち合わせとかも駅とかだったから家に来るのは初めてだ
そう考えるとドキドキしてきた...
しかも初めてで起こすだなんて、心臓が持たない...
ガチャンッ!と割と大きい音を立てて入ったつもりだったけど返事がない
やっぱり起きていないらしい
あまりの静けさに不法侵入したわけじゃないのに忍び足になってしまう。
カバンをそっとリビングのソファーに置いて、廊下すぐのドアを開けてみると
そこには台本を持ったまま机に突っ伏して寝てる大毅くんがいた
やばい、ぎゅってしたい。写メ撮りたい。
...だめだ、ちゃんと起こさないと
両袖で口元を押さえる...寝顔!
やだ、と駄々をこねるように小さく身動きしてこっちを見た大毅くん
普段は騒がしくて子供っぽいけど、こんな感じの気の抜けた静かな彼が意外すぎて可愛くてにやけが止まらない
ゆっくりと、目が開いた
ふにゃりと笑って体を起こすと、大毅くんは私を足の間に座らせて抱きついてきた
今までこんなに積極的に抱きつかれたりしたことない
足の間に座ってるから顔が近い...
その柔らかい笑顔はずるいと思うなぁ
その後、一緒に朝食を食べた時、
「寝ぼけてた、ごめん」って謝られた
嬉しかったよ、って言ったら大毅くんは真っ赤になって丸まってました
──
なかなかお話更新できなくてすみません!
これから少しずつまた更新していきたいと思います!
こんなに駄目作者ですが、よろしくお願いします(*・ω・)*_ _)ペコリ
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。