よく寝た…。
今は4時50分だ。
ちょっと早めに起きれた。
スースー
浅野が…寝てる。
起こしてくれるはずだったのに。
起こさないように私はゆっくり立ち上がった。
綺麗に正座して寝てる。
やっぱり疲れちゃったんだね(笑)
スースー
よく寝てる。
よし。キスマークを付けよう。
なぜその思考になったかわかんないがそうなった。
私だけに付けられてても不公平だし…。
チュ
首元に吸い付く。
ギリ隠れるところに。
吸う。吸う。
呼吸が危ないけど頑張る。
ッパ
出来た。
少し薄いけど、まあまぁ。
寝息が聞こえなくなった。
起こしちゃったかも。
素直に起きた?って聞くのは嫌なので回りくどい言い方をする。
いつも言わない呼び方で愛の告白をしたら…
顔を真っ赤にして耐えられなくなったらしい。
私は上着を着て、バックを持つ。
全くキスマークのことに触れてこない。
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マンションを出た。
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中学校前。
ペコリ
手を振る。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。