第6話

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2018/02/20 08:36
そして明日になり、今は1時間目。
さっき挨拶を交わしたくらいだ。
思った以上に喋ってない。
先生
…ここは4π÷8だから…
そんな先生の授業なんて聞いてられる訳ない。
浅野流星(あさの りゅうせい)
岡野…
超小声で話しかけてきた。
あなた

ん?

浅野流星(あさの りゅうせい)
好きだよ。
あなた

突然『好きだよ』なんて言うから
無性にドキドキしてしまう。
不意打ちだから…。
浅野流星(あさの りゅうせい)
何?照れちゃった?
あなた

うっさぃ…

プイッ
顔を背けた。
あなた

授業聞かないと…。
ちょっと黙って。

浅野流星(あさの りゅうせい)
えー。
口をへの字にしてくる。
浅野流星(あさの りゅうせい)
僕が教えるから聞かなくてよくね。
あなた

でも聞かないと…

彼は塾で全て覚えちゃったからこんなの暇つぶしにしかならない。
浅野流星(あさの りゅうせい)
…じゃあ黙るよ。
黙ればいいんでしょ。
あなた

うん…?

彼は黙った。
言った通り。
黙ったけど…様子がおかしい。
カキカキカキ
トントン
ボキッ
みんなが書く音だけ響く。
あなた

………ヒッ

浅野流星(あさの りゅうせい)
ニヤリ
足を触ってきた。
太ももから…
撫でる感じで触ってくる。
あなた

ちょっと…

声をかけると彼はノートに何か書いた。
『黙ってるけど?』
そう書いて私に見せると更にニヤリとした。
変態め…

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