俺は小学4年生の時に父と母が離婚した
父は自分を母に付いて行くように言われ
母と俺で貧乏でも裕福でもない質素な暮らしをしていた
俺は高校を卒業して一人暮らしを始め、
同時に『ショートカフェ』という店も開いた
母はずっと仕事で暇な時間が無いのに
いつも俺に料理を教えてくれていた
その恩返しをしたいと思い、開いたのがショートカフェだった
もう親を頼る歳でもない
次は親への恩返しとして稼がないといけないのだ
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ザザザザァー
ショートカフェが閉店し
俺は買い出しに行くことにした
自分で言うのもあれだけど、この俺のカフェ
結構高校生に人気なんだよなぁ
この稼いだ金の半分は母に送っている
今までの感謝の表しだ
買い物が終わりまた店に戻ろうとしたとき
俺はある小店を見つけた
なんか変な空気がする店
見ると『占いの館』と書いてある
行きに気付かなかったのか?俺?
大雨だし早く帰らなきゃいけないのに
足がその店の中に進んでいた
すると占い師は隣のまぁまぁデカいカバンからガサゴソと
あるものを出してきた
そう言って適当に占われて
追い出された
俺はトボトボ店に向かってまた歩き出した
店まであとちょっとの所だろうか
近くで何かの声が聞こえた
おいおい、まさかだよな……
俺は声の聞こえる方を目指すと
家と家の間に一本の電柱が立ってた
声の正体はこの裏から聞こえる
俺は手を伸ばしてソレを捕まえた
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黒猫にインチキ占い師から貰った首輪を付けた
すると、急に辺りが霧に包まれた
アンケート
この話どう?
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。