第14話

きみの触り方は…特別…
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2020/04/05 05:47
「あなた…」
「あなた…」
「あなた…」



何度も何度も…あなたちゃんのなまえを
呼びます…



《ぎゅー。》



そして…


その度に…


あなたちゃんをだきしめる力が…
つい…
強くなっちゃいます…



『…んぅ…グスッ』



駿佑くんに…いくら、抱き締めてもらっても…
あなたちゃん…
泣き止みそうにありません…



あなたちゃんが…あまりにも泣くので
その姿が目に入る度に…
駿佑くん…
心がぎゅ…って
締め付けられちゃいます…



もう…



あなたちゃんに辛い思いはさせたくない駿佑くんです…



………



「あなた…」
「こっち…むいて…」
『…やあ…』
「………」
「顔みたい…」



フルフル ))



首を横に振るだけで…
一向に駿佑くんのほうを見ようとしません…
駿佑くん…そんなとこがちょっと悲しい。。。



あなたちゃん…
ちょっと…ちょっとだけ…
不器用さんなんです…
気持ちを伝えるのが…
苦手っていうか…
ほんとは…すっごく甘えたさんなのに…
駿佑くんが見つめてくると…
すぐ…赤くなっちゃいます…
緊張しちゃって…言えないんです…
もう…付き合ってから
4か月経つのになあ…笑
まあ…
そうゆう…


いつまでのウブなとこが


駿佑の好みなんだとか…



《…スリスリ》
『あっ…//』
「…?」
「…あなた」
「なんか…えっちな声聞こえなかった…?」
『…あなたじゃ…ないもんっ…//』
「…クスっ」



《…なでなで》



「だれも…」
「あなたなんて…言ってへんよ…?笑」



あなたちゃん…
駿佑くんに弱いところを触られてしまいました…
耳です…



あなたちゃん…


昔から耳を触られるのが…


得意じゃなくて…




特に


駿佑くんの触りかたは…



とっても…愛しくて…
絶対…壊したくないものを見つめるように…
すっごく…好きで…
丁寧に…丁寧に…可愛がるように…


さわってくるので…
あなたちゃんのほうが…
なんか…恥ずかしくなっちゃいます…//



それに…
駿佑くん…
いつもだけど…
…だけど
あなたちゃんの耳を触ってると…
どうしても…

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