第13話

……ひとりにせんとって…
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2020/04/22 01:19
『…グスッ』



結局…
駿佑くんは泣き止みましたが…
つられて…泣いた方のあなたちゃんが
なみだが止まりません。



「……あなた」
「……っ」



駿佑くん…
いつもは…
あなたちゃんが泣いてたら…
ぎゅーしてあげるんです
でも…
どうしたんでしょう…
あなたちゃんに伸ばした手を引っ込めました…



「…おれ」
「…ソファーで寝るから」
「あなたは…ちゃんと…ベッドで寝てな?」
『…?』



いつもは…
暑い日だって…
くっついて寝ている二人です…
だから…


あなたちゃん…
きょう…はじめて…


一緒にねないって…


遠回しに拒否られました…
嫌われたと思って…
泣きたくないのに…
また…


涙が止まらなくなっちゃう…あなたちゃんです…



『…グスッ』
「…!?」
「もー…」
「さっきから…泣いてばっかやなあ…(笑)」



そう…心配しながらも
一定の距離をあけて、


近づこうとしない駿佑くんです…
あなたちゃんが泣いているのは…
"この"せいだなんて…


思ってもいません…



『…しゅん…』



あなたちゃん…
どうしても…


触ってほしくて…
駿佑くんのほうに距離をつめます…



でも…


やっぱり…避ける駿佑くんです…



「あなた…」
「…あんま…近づかんといて…」



あーあ…
ついに
言われちゃいました…



もう…
あなたちゃんの心は…
限界です…


大好きな駿佑くんに嫌われたから…


『もう…やあ…グスッ』


そう呟いて…


あなたちゃん…
コートだけもって、
家から出ようとしました…





そのときです…



《ぎゅー。》



「あなた…」



駿佑くん…
とっさに…
あなたちゃんを後ろから…


ぎゅーしました。
とにかく…
目の届かないとこにいってほしくなかったんです…
見てないと…


不安になっちゃうから…
そして…


駿佑くん特有の甘い声で
あなたちゃんの耳元に向かって…しゃべります…



「……ひとりにせんとって…」
「おれ…あなたがいないと…」


「……死んじゃうもん…」


《…ビクッ》


じつは…
あなたちゃん…
駿佑くんのこの声に…


すっごく…


弱いんです…
しかも…
耳元でしゃべられてるから…
駿佑くんにそんな気はなくても…
変な気持ちになっちゃいます…



そのあとは…
頭の中まで
なんにも、


考えられなるように…
溶かされちゃうだけです…









ハート…お願いしますー。





























( ・3・)


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