第11話

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2021/06/26 06:41

あなたside





リ「はい!ついたよ!!」






リエーフに(無理矢理)連れて来られたのは空き教室だった。







見た目は、そこら辺にある教室なんかよりもずっと綺麗で。







『(ここだけ雰囲気が違う…?)』










なんだろう。入ってはいけない気がする。



…入ってしまったら、私の今までの生活終わってしまいそうで。







『…』






どうしても入りたくなかった。









_だけどそれを彼が許してくれるわけない。












きっと入るのを拒めば、大変なことになってしまう。




…直感でそう感じた。






ガラガラッ





リ「黒尾さあーーん!!!」







『あ。』





リエーフがドアを開け、1人で中に入って行ってしまった。




『…』








ぽつん、と1人残された私。





『どうすればいいのよ、私…(ボソッ』







いっそのこと、このまま帰ってしまおうか。






リエーフとは学年が違うし、教えたのは"2年"ということだけで、クラスは教えていない。



『…』





逃げるなら、今だ。






チャンスは今しかない。








そう思い、逃げようとした瞬間。





リ「あなたさーん!入ってきていいよー!」








『…』





教室の中からリエーフが私の名前を叫ぶのが聞こえた。










教室の中はガヤガヤしていて、リエーフ以外にも人がいるんだとわかる。



…まあ、リエーフが「くろおさん」と叫んでいた時点で人がいることはわかりきっていたけども。






ああ、どうしよう。









___ とても入りたくない。

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