__数時間後
__K区周辺・上空
...
あーあ
(結構骨のある相手だと思ってた分、ちょっと残念ね)
さーてと、次はどこに行こうかしら...
ってあら?
イビルが地上にふと視線を向ける
そこにはイビルの真下に立つ1人の影があった。
あらあらまあまあ
貴方...名前はなんだったかしら
えーっと...ああ!思い出したわ
確か“Moon”とか言ったかしら?
...はっ
覚えていただけて光栄だな
貴方のお仲間はどうしたのー?
確か3人くらいいなかったぁ?
ははっ、野暮な事を聞くんだな
...っ
お前に吹き飛ばされた先がコンクリートのビルだったんだ
強く身体を打ち付けただけならまだ良かったんだが
生憎、倒壊寸前のビルで...俺以外の奴らはみんな...っ
ソウヒは強く歯を食いしばった。
あら...それは残念ね
私が強かったばっかりに
そうだ...全部、全部お前のせいだ!
お前さえいなければこんな事にはならなかったのに!!
ソウヒはイビルに向かって氷を放った。
きゃあっ!
やだぁ、危ないわね
下からそんなに睨みつけたって怖くないわ
ていうか、私のせいにされても困るんだけどー?
第一、私を縛り付ける時に貴方の氷が砕けたせいでこんな事になったんでしょ?
仲間が死んでしまったのは貴方のせいじゃないの?
...っ!
うるさい...うるさい!!
分かってんだよそんな事は!
だから俺が!俺がみんなの仇を...!
ソウヒは闇雲に氷を放ち続けた
そんな狙いの定まらない氷を放ち続けたところで私に当たる訳無いじゃない
可哀想だけど...貴方もすぐ仲間のいる場所へ送ってあげるわ
ふっ...!
イビルが羽をはためかせようとした
そのとき
よくやった、“Moon”
なっ!?
イビルは声がした方へ振り向く。
そこには...
お前演技上手いな、イビル全然こっちに気づいてなかったぞ
今からでも俳優を目指したらどうだ?
はっ、誰がなるかよ
なっ、お前死んだんじゃ...
俺はこいつが死んだなんて一言も言ってないが?
チッ、貴様...
(この子、ただ闇雲に氷を出してるだけだと思ってたけど...)
(足を負傷しているあの子と私との距離を近づけるための段差を作っていたのね...!)
(なんで...この私が気づけないなんて...!)
「“Crack”、聞こえるな?」
はい
「作戦上、お前には目標の上を取って雷を打って貰わなければならない」
「しかし段差は目標と目が合うところまでしか作れなかった。だが、フライトシューズは現在も壊れたまま...」
「目標の上を取るには跳躍するしか無いが...足の調子はどうだ」
はい、“Moon”のおかげで体力を回復出来たので
高い跳躍は1度可能です
「失敗は許されない」
「いけるか?」
ふっ
勿論です
作戦、開始します
まあ、貴女みたいな子がそう易々と死ぬ訳ないわよね
まあ、図太いからな
...クソガキが
そりゃどうも
はーっ、ほんとムカつく
こっから私の風で落っこちて本当に死んじゃえばいいんだわ
くらいなさい!
させるか
《ツンドラ》
イビルの羽がバキバキと音を立てて凍りついた
またこの技?2度は効かないってかさっきも効いてな...
...は?
(なんで、動かない訳?)
(さっきはこんな技は撃ててなかったはず...なのに何故)
くっ...
(属性技の威力を引き出してくれる「タイプリング」の最大威力...さすがとしか言えないが)
(やはり、かなりキツイな...)
(だが...ここで保たなければ...!)
...っ!いけっ...!“Crack”!
任せろ!!
セイラは飛んだ際に氷の段差を割ってしまうくらいの力を込めて踏み切った。
やっぱどっかの誰かさんのせいで足痛えな!
なっ...
(不安定な段差からこんな跳躍...この子一体どうなってるの!?)
二度とその面見せんじゃねえぞ!
《ステップリーダ!!》
きゃあああああ!!!
(この私が、撃たれて落ちてる?)
(...いや、まだよ)
(羽にまとわりついてた氷も今の衝撃で割れた。身体も痺れてるけど動けないほどじゃない)
(私なら...ここから!)
今です!
っ!?
おー、任せろ
後輩がこんなに活躍してくれたんだから、私達も続かなきゃね
たりめぇだ、しっかしお前とこんな技打つことになっとわな
うるさいわね私だってこんな状況じゃなきゃあんたとやんないわよ
へーへー
「今だ!‘’Gleam”、“Zero”!」
はい
あっす!
いっちょかましていきますかァ!
《ネーヴェエレキゲージ!!》
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!