第9話

# 9 『全てを』(R18)
3,279
2018/11/03 12:14
『どうなっても知りませんよ』



一瞬にしてオトコの目に変わるはじめさん


私が頷いた瞬間に軽々とお姫様抱っこをされてベッドに連れて行かれた


静かにベッドに沈む私に跨るはじめさん


手を伸ばしてはじめさんの頬に触れる



『あんまりそんな事しないでください。
理性を保つのに必死なんです、目の前にずっと好きだったあなたがいるから』

「理性なんかいりません。
全部私が吹き飛ばしてあげます」



そう言うとはじめさんが私の唇を奪う


優しくて、暖かい


この温もりが欲しかったの


はじめさんは私の唇、耳、首筋など、ありとあらゆる場所に口付けをしていく


私は全身ではじめさんを感じた



「………んっ、」



鎖骨あたりにキスされると同時に出てしまった声


慌てて口を抑える



『声、抑えなくていいですよ。
もっと可愛い声聞かせてください』



なんて言ってそこだけを集中的にキスする



「あっ、や……まっ、て、」

『やだ、待たない』



部屋に響く私とはじめさんの甘い声


キスを繰り返しながらそっとブラのホックを外されて、
思わず身をよじる


やわやわと優しく胸を揉まれ、
その頂点を指先や舌で転がされると声が抑えきれなかった



「あんっ、んんっ、」



シーツを握りながら必死に耐えようとするが、
はじめさんが私のソコに触れるともう我慢はできなかった


愛液が溢れ出るソコにはじめさんの長くて綺麗な指が入る



「そこっ、だめぇ……っ!」

『ここ?ここが気持ちいいの?』



指を出したり入れたり、
グルグルと中でかき混ぜたりイイ所でくっと折り曲げたり



「もっ………だめ、はじめさんの……欲しいっ、」



必死に涙目で懇願すると、
はじめさんの指がするりと抜ける



『いいんですか、本当に。
僕はもうあなたを離しませんよ』



キスを繰り返しながら私に問う



「私は……はじめさんじゃないとダメなんです」



私がそう言うと、
少しだけ不器用な手つきでゴムを付けて私のソコにゆっくりとはじめさんのモノを入れる



「あっ、入ってるっ、んっ、んやぁっ!」



奥まで入りきるとはじめさんに体を起こされる


いわゆる対面座位の状態


2人とも生まれたままの姿


はじめさんは細身だけどしっかりした筋肉がついて、
首元でキラリと光るネックレスが余計に色っぽさを増していた



『変態って言われるかもしれないけど、対面座位、僕好きなんです。
あなたの顔を見て、あなたにキスしながら身体を1つにしている感じがするから』



そう言うとゆるゆると腰を動かすはじめさん



「まって、奥っ、奥まで入ってるっ、
ああんっ!だ、だめっ、はぁんっ!!」

『もっと声聞かせて』

「はじめさ……、も、だめっ、奥がっ、きもちいの、!おかしくなっちゃ、、っ!」

『一緒にイこう、潤』

「あ、も、だめっ、んはぁぁぁっ!!!」

『………っ、潤っ、!』



段々激しく動く腰


2人とも我を忘れて身体を重ねた


ビクビクと震える私


自身をソコから抜いて肩で息をするはじめさん


どうしようもなく愛しかった


修二とのエッチでは感じられない快感が全身を震わせた


ぐったりとしながらはじめさんの頬に触れる



「はじめさん、大好きです」



まだ少しだけ肩で息をするあなたも、
私を見て頬を撫でると



『僕もです、潤さん』



2人はまた唇を重ね合わせて


寄り添い合いながら眠りについた

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